計算で頭を使ってはいけない
Gerd AltmannによるPixabayからの画像
楽に、早く、正確に
算数・数学の授業では、「計算のできる人になろう!」といつも言っています。文章題で式がわかっていても、計算で間違えるとくやしくないですか?まずは計算がすべてのスタートライン。
計算でミスをする人に共通する点は…
- 途中の式を書かない
- 暗算が得意でないのに暗算する
- 筆算をノートのいろんなところでする
- そもそもノートなんて使わない
「書かない」ということは、頭で一生懸命考えるしかない
頭で考えるのは良いことじゃないの?って思いますよね。もちろん良いことです。でも、計算は文章問題と違って「作業」なんです。作業に頭は必要ありません。計算が得意な人、正確な人は、答えがどうなるかなんて最初はわからないけど、とりあえずどんどん式をつなげていきます。頭で考えずに、ノートに書いていくんです。結果として途中の式は増えますけど、それでも1行か2行の違いしかないことがほとんど…そして、正解するからうれしい。うれしいから自信につながる。
- 頭を使わないから「早い」
- 頭を使わないから「楽」
- 結果として「正確な」答えが出せる
計算が苦手な人はやってみよう
まず、ノートを用意しよう。なんでもノートはダメですよ。
- 問題の式をノートに写す(写し間違いに注意)
- ( )や、かけ算・わり算から始めるけど、後で計算する部分もそのまま書いておく
- 1つの途中式ですることは1つだけ!
- 数学ならプラスやマイナスの符号を先に決めて、数字を計算する
- 筆算は後で見直せるように、式の横にまとめて残しておく
うれしい!って気持ちは大事です
「う~ん」と考えた時点で作業ではなくなっている
面倒だからと言って、2つのことを同時にしようとすると、頭を使わないとできない。だから間違えるリスクが増えるのです。暗算で間違えるぐらいなら、筆算した方がいい。正解するとうれしいけど、間違えるとやる気がなくなるから。
早く解こうと思って頭をフル回転させたらダメ。間違いだらけで嫌になって、直しが終わったころにはフラフラ。なんてことも。
式を書くことで少し時間がかかったとしても、全部正解したら、結果として「早い」し、「うれしい」。
いつも塾で言っていることを簡単にまとめてみました。自分では丁寧に計算しているつもりでも、プロが見たら間違いの原因がすぐにわかります。もちろん、その塾生の「できる」「できない」をきちんと見極めた上でのアドバイスをします。